アサシン クリードII──ルネッサンスの闇を駆けるアサシンの物語

イタリア・ルネッサンス期を舞台に、暗殺者エツィオの成長を描く「Assassin's Creed II(アサシン クリードII)」。歴史都市を丹念に再現した世界観と洗練されたアクションで、多くのプレイヤーを魅了し続ける名作である。

🏆 名作たる理由

  • ヴェネツィアをはじめとするイタリアの街並みを歴史的建造物まで緻密に再現し、観光気分で歩くだけでも楽しめる作り込み
  • 暗殺者へと成長する主人公の物語を丁寧に描くシナリオがあり、群衆に紛れて追跡・暗殺する緊張感あるプレイ体験を提供している
  • 中盤以降はミッションやアクションのバリエーションが増え、金をまく、娼婦を雇うなど任務への工夫の余地が多彩でリプレイ性も高い

Metacriticのユーザーレビューでも好意的な評価が多数を占めており、発売から時を経た現在でも「Great sequel」として名を挙げるプレイヤーが少なくない。一方でファミ通のレビューでは、暗殺演出やサブミッションがやや淡々としているという指摘もあり、シナリオの牽引力とゲーム性のバランスが評価を分けるポイントになっている点も、当時から議論されてきた特徴だ。

💻 プレイ環境

「アサシン クリードII」は、PlayStation 3(2009年11月17日発売)、Xbox 360(2009年11月17日発売)、PC(Microsoft Windows、2010年3月9日発売)、Mac(2010年9月発売)に対応。開発はUbisoft Montreal、発売はUbisoft Entertainmentが手掛けている。現在でも各プラットフォームで入手・プレイが可能で、シリーズに触れたことのない人が最初に手を伸ばす一作としても選ばれやすい作品だ。

🎯 Creator's Eye

前作からの改善を「安易な続編作り」ではなく、原作の魅力を拡張する機会として捉えた点に、このゲームの完成度の高さが表れている。歴史都市の再現度、暗殺者としての成長を描くシナリオ、そして任務への工夫の余地を広げるシステム設計は、いずれも単体の要素として優れているだけでなく、互いに絡み合ってプレイヤーの没入感を支えている。一方でレビューが指摘するように、サブミッションの単調さや演出の淡々さは、システムとストーリー表現の両立の難しさを物語る。面白いゲームを作るには、世界観・物語・システムのどれかに偏らせず、全体のバランスを常に問い直す姿勢が欠かせないことを、この作品は教えてくれる。